中央大学剣友会

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中倉先生のお言葉

過去の「斌徳」を探し、先生の思い出を近日中に掲載したいと思います・・・

と書いてから時間が経ってしまいましたが (昭和53年の夏の写真の時でした)
32年前の「斌徳」より、先生のお言葉を選んでみました。
ここにある「久し振りの全国制覇」が、昭和53年の全日本優勝でした。(記事はこちら)
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七十周年記念に寄せて  中倉清

 私が思いがけなくも、中央大学の師範を大役を仰せつかってから、早くも二年有半の歳月が流れた。中大剣道部の師範は戦前においては、明治、大正、昭和に亘って剣聖とうたわれた中山博道先生、並に今泉来蔵先生が師範として指導され、多くの名剣士が輩出しているのである。この伝統ある部の師範として私がこの重責を果たすことが出来るかどうか甚だ懸念いたしておるところである。然し剣道部には、高木部長始め、須郷副部長、津村監督と立派な先生方の御揃いで、常に一貫した指導のもとに七十名を超える部員が活躍しているので、私は唯、大船に乗った気持で、洋々たる剣道部の前途を眺めていて差支えないようである。

 私が師範就任以来、昨年は剣道部に大きな慶びがあった。それは久し振りの全国制覇である。これまで毎年優勝出来そうで僅かのところで優勝出来ず三位に甘んじていた。

 昨年も準々決勝あたりから苦戦しながらも選手がよく頑張り、遂に念願の優勝を遂げたことは大きな喜びであった。

 この優勝は平素の監督以下部員の努力は勿論であるが、剣道部の和の団結によるものと信じている。

 ところが昨年の喜びに引きかえ、今年は新年早々、剣道部にとっては思いがけぬ悲しみがあった。剣道部の大先輩であり、剣友会の会長でもあられた北島辰二先生の突然の御逝去である。先生の訃報を聞いた時は自分の耳を疑った程である。先生は剣道界でもまれに見る物静かな人格者で、私ども常に敬慕いたしていた先生であった。私の師範就任についても、あれこれ御口添え頂き、わざわざ拙宅まで足を運んでいただいたことも、つい昨日のような気がする。まだまだ中大剣道部のため御力添え願いたい先生であったが真に残念でならない。最後に先生の御冥福を心より祈り上げる次第である。   (師範)

斌徳第三号(七十周年記念誌・昭和54年12月発行)より抜粋
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某日、学員時報を読んでいたら、こんな記事を見つけました。
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定年退職教員・・・その意味に気が付くのに、少し時間がかかりました。
初めて知ったわけでもないのに。
この写真の津村先生は、高槻の在学当時のママです。

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